空色と白

寒い。

ほんとうにもう日進月歩という感じで気温が下がってもう冬だ。いやいやまだ一応紅葉のシーズンだしギリで秋だろう、という方も世間にはいらっしゃるかもしれないが先週のいつかの早朝に自家用車のフロントガラスが完璧に凍っていて会社に遅刻する恐怖と戦いながら冷たいボンネット上に身を投げ出し、既にレンタル機能が死んでいるツタヤカードで惨めに霜落としを行った僕から言わせてもらえば秋という豊穣の季節にそんな殺伐とした時間は流れないし流れてはいけないから今は冬です。

気づけば前回日記をしたためてから20日近く経っていて10月に読んだ本を紹介するのも忘れていた。いつの間にか11月も中旬を過ぎている。寒くなるわけだと思う。10月中に読み終えた小説は2冊ぽっちだったので「11月の~」と一緒にするとして、ここ最近の変化といえば特に何もなく、麻雀にいったり居酒屋に連れて行ってもらったりゴルフをしたりしてサザエさん作中のサラリーマン的な生活を営んでいる。

会社では後輩が上手く軌道に乗らずやきもきしている。僕は僕でやっておいた方がいいこと、やらないといけないこと、やりたいことと別にやらなくてもいいこと、そしてやりたくないことが一緒くたになって机の上にあるのでどれから手をつけていいやらという感じ、面白そうなものばかりに気を取られていろいろが疎かになっていけない。

あとそういえばすごく食欲が増している。これは明確な変化だと思う。気温の低さに対応するために身体がエネルギーを欲しているのだと推察されるけれど、移動はほぼ営業車だし会社に戻れば事務仕事でずっと机にいるので体重の増加が恐ろしい。今は冬、食欲の秋はもう過ぎたのだぞと胃袋に言う、胃袋はぐうと返事をする。腹が減っている。