HOTLIMIT

朝はアーモンド2粒とクッキー1枚と水、昼にトンカツ定食、夕飯はベーコンと小松菜炒め、チンゲン菜の卵とじ、大根葉の漬物を食べた。きっちり、とはいかないまでも最近はとりあえず日に3度食事をとっている。

昼食を食べた定食屋は営業先の港町にあった。後から入って来た客が次々に焼き魚や煮魚の定食を頼むのを見て、トンカツを選んだことをすぐに後悔した。海の町だけあって、そこは魚の店だったのだ(でもトンカツ定食はトンカツなのにすごく安かったんだよ…)。店内はとても狭く、4人席を僕1人で占領する形になっていたので、入店してからすぐに合い席を頼まれた。定年後にちょっと旅行をしています、という風な老年の夫婦が僕の前に座った。定食には漬物とみそ汁と冷奴がついていて、ご飯も大盛りにせずともかなりのボリュームがあった。トンカツは揚げたてだったしとても柔らかくて美味しかった。

目の前に座った夫婦は2人揃ってサバ味噌定食を頼んだ。醤油とソースの容器が似ているせいで夫の方が冷奴にソースをかけようとしていたから、それに気付いた僕が慌てて止めると(それ!ソースっすソース!ソース!って早口言葉みたいになった)すごく感謝された。残念ながらお礼にサバ味噌1口いかがですか? とはならなかった。いつだって隣の芝は青い。あの店には必ずリベンジを果たそうと思う。

今日から上司がちょっとした病気で入院することになったので、僕が代わりに会社の鍵開けをすることになった。いつもより30分ほど早く出社してブラインドを開け電気をつけて、社長室に新聞を届ける。誰も居ないオフィスは残業の際に何度も目にしてきたけれど、朝日が差し込む静かな空間はいつもの会社じゃないみたいに感じた。誰も来ないから鞄に入っていた本を開いて長いこと読んでいた。仕事しろ。でも会社で読書ってなかなかできない贅沢だと思う。

いつになく早起きしたせいで仕事中けっこう眠かった。僕の睡眠時間の為にも係長には早く元気になって欲しい。